映画「人間失格」を見ての感想。やばい!と評判だけど太宰治ファン的にはつまらないと酷評。

蜷川実花監督、小栗旬主演の「人間失格 太宰治と3人の女たち」という
映画を見てきました。

かなり辛口ですが、感想記事を書きますね。

 

 

目次

 

蜷川実花監督、小栗旬主演の「人間失格 太宰治と3人の女たち」。

 

この映画は太宰治(小栗旬)を主人公とした物語です。
身重の奥さん(宮沢りえ)がいながら愛人(沢尻エリカ)を妊娠させ、
しかも別の愛人(二階堂ふみ)と入水自殺をしてしまった太宰治について、
恋模様にスポットを当てながら描いています。

監督は蜷川実花。
有名な演出家、「世界のニナガワ」蜷川幸雄の娘です。
蜷川実花さんは最初は写真家でしたが、
2007年公開の「さくらん」(安野モヨコ原作)で監督デビュー。
2作目、2012年公開の「ヘルタースケルター」(岡崎京子原作)、
3作目、2019年7月公開の「ダイナー」につづいて、
「人間失格」は4作目です。

蜷川実花監督の映画って、出演俳優がものすごく豪華なんですよね。
特に今年の7月公開の「ダイナー」。

主演の藤原竜也を初めとして、窪田正孝、本郷奏多、武田真治、
斎藤工、佐藤江梨子、小栗旬、土屋アンナ、真矢みきと、
豪華な俳優さんばかり出演しています。

うーん、蜷川幸雄から引き継いだ人脈でしょうか。
豪華俳優の無駄遣いという声もあるようなないような。



 

公開日と上映館。9月23日には舞台挨拶があります。(9/19発売)

 

公開日は2019年9月13日。
上映館一覧はこちらです。

また、9月23日(月・祝)には舞台挨拶があります。
登壇予定は宮沢りえさん、蜷川実花監督。

会場:新宿ピカデリー(東京)
全席指定:2100円

チケット販売は9月19日(木)10:00〜
こちらのサイトで販売しています。

 

キャストと主題歌。

 

キャスト

太宰治 小栗旬
津島美知子(太宰の妻) 宮沢りえ
太田静子(太宰の愛人) 沢尻エリカ
山崎富栄(太宰の愛人) 二階堂ふみ
佐倉潤一(編集者) 成田凌
太田薫(静子の弟) 千葉雄大
伊馬春部(太宰の友人) 瀬戸康史
三島由紀夫 高良健吾
坂口安吾 藤原竜也

 

主題歌

東京スカパラダイスオーケストラ

「カナリヤ鳴く空 feat.チバユウスケ」

主題歌入り予告です。

 

ネタバレありのあらすじとみどころ。R15の通り、ラブシーン満載です。

 

実話を元にしたフィクション。
作家、太宰治の物語です。

太宰治(小栗旬)はベストセラー作家。
2人の子どもがいて、奥さんの美知子(宮沢りえ)は妊娠中。
そんな太宰治の家に
伊豆から作家志望の太田静子(沢尻エリカ)が訪ねてきました。

太宰は静子が住む伊豆へ行き、何日も愛し合います。

愛人の存在に気付いていながら、太宰の作品のために見て見ぬ振りをする美知子。
「私は愛されない妻よりもずっと恋される愛人がいい」という静子。

「あなたの子どもが欲しい」という静子は、その言葉の通り妊娠します。
ですが、妊娠を知ったとたん連絡を絶つ太宰。

太宰は、その頃知り合った未亡人の山崎富栄(二階堂ふみ)と逢瀬を重ねていきます。

太宰にどんどんはまっていく富栄ですが、
静子の出産を知り、怒り狂います。

「私もあなたの子どもが欲しい」と言う富栄。

子どもを作ろうと試みるも、なかなか妊娠しません。
そのうちに太宰は結核を患ってしまいます。

妻の美知子は太宰の才能を信じていて、太宰にいい作品を書いてほしいために、
「家族を犠牲にして、家庭を捨てて、いい作品を作りなさい」とうながします。

美知子にうながされ、太宰は人間失格を執筆します。

そして書き終えた後、太宰を自分だけのものにしたい富栄と一緒に
玉川で入水自殺するのでした。

 



みどころですが・・。
沢尻エリカ、二階堂ふみ、宮沢りえと3人すべてとラブシーンがあります。
二階堂ふみは上半身ヌードです。

ですが。

ラブシーンが全然そそられないです。

私の中で名ラブシーンと言えば
フランス映画「ベティブルー」と黒木瞳デビュー作の「化身」。

ベティブルーは確か20歳ごろのときに見たのですが、
今は、愛が重すぎて見られない気がします・・。

 

評価、評判は賛否両論。太宰治ファンからは酷評。

 

映画評を見ると、

太宰治についての先入観がない人にはおもしろいと言っている人もいましたが、
太宰治ファンからは酷評されています。

私も太宰治ファンなので、あれはないと思います。

小栗旬は、太宰じゃない!!

あんなに影を感じない太宰はない!

 

太宰治の繊細な感じとか、
精神病院に入ったり自殺未遂を繰り返してしまう不安定さが全然出ていない!!

 

ただのモテ過ぎリア充じゃないかー。

 

太宰治ファンって私も含めて思い込みが激しい人が多い印象なので、
あんな風に描くと相当怒りを買いそうだなと思いました。

私も怒ってるぞー!

 

 

その他の感想。

 

二階堂ふみが怖い。

二階堂ふみ演じる富栄が、
ストーカーぽくてこわかったです。

「あなたの家のそばに立っていたんです。私を感じましたか?」
「このさくらんぼ、離れないなんて私とあなたみたい」

こんなこと言われてひかないの??

 

そしてそんな風でありながら、
太宰の妻とこどもに太宰とのキスを見られた場面で
「ごめんなさいごめんなさい」と謝っているのが違和感がありました。

富栄はあそこで謝るキャラじゃないですよね?
なにしろ太宰を独占したくて一緒に死のうとしているんだから。



 

美知子の愛が深い。

夫の作品のためなら家族は犠牲になってもいいというところに
美知子の深い愛を感じました。

個人的な意見ですが、素晴らしい作品を生む作家は
私生活が乱れるのはしょうがないと思うんですよね。

真面目でほころびのない生活をしていたら
人の心を動かす作品は生み出せないと思うのです。

人の心を動かす作品を生み出す才能がないのに
家庭をないがしろにするのはダメですが。

 

静子が軽い。

静子にもっと没落貴族の気高さが欲しかったです。
後で紹介する2009年のドラマ版「太宰治物語」で
静子を演じた菅野美穂が私のイメージだったので、
沢尻エリカの静子はかわいいんですが軽すぎでした。
影もないし。

 

ちなみに静子は、

「私は愛されない妻よりもずっと恋される愛人がいい」

と作中で言っていましたが、
あっという間に恋されない愛人になっていましたね・・・。

不倫する男が誠実なわけないじゃないですか。

「ずっと恋される愛人」なんてツチノコレベルだと思います。

 

太宰治関連のほかの作品。

 

豊川悦治主演ドラマ「太宰治物語」。菅野美穂も出演。

2009年のドラマです。

太宰治を描いた作品はこれが一番好きです。
(実はこれしか見ていないですが)。

豊川悦治が、太宰治の色気とダメ男っぷりにはまり役で、
太田静子役の菅野美穂もはまっていてすごく良かったです。

 

太宰治は「人間失格」という本を書いていますが、
失格どころか、ものすごーーーーーく人間くさいと思います。

苦悩する人間。苦悩しまくる人間。
生きづらいけどなんとか生きていて、
でもその生き様が周りには滑稽にしか見えない人間。

自殺未遂とかね。ギャグかと思っちゃいますよね。

でも本人は一生懸命。

本人が一生懸命なだけにますます滑稽ですね。

 

でもその滑稽さ、一生懸命さが、
同じように生きづらいと感じる多くの人の心を打つのだと思います。

多くの人を救っている。現代でも。

未だにめちゃくちゃ愛されていますよね。

そんな太宰治の魅力を豊川悦治が演じきっていると思います。



 

2010年。生田斗真主演「人間失格」。

2010年に小説の方の「人間失格」が映画化されていますね。
見ていないのですが、小説の人間失格が大好きなので、
がっかりしたくないのでこれからも見ないでおこうと思います。

 

小説の「人間失格」。

小説の「人間失格」は本当に素晴らしいです。
「人間、失格」というくだりはかっこ良すぎて鳥肌が立ちます。

まだ小説を読んだことがないかたはぜひ読んでみてください!

 

 

というわけで、「人間失格」鑑賞記でした。
好きだった人はごめんなさい。

読んでいただいてありがとうございました!




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