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映画「空の青さを知る人よ」ネタバレ感想。正直つまらないと思ってしまった理由。

映画「空の青さを知る人よ」を見てきました。
理由は、吉沢亮が声優をやっていたから。

最近吉沢亮がとってもカッコいいと思って、大ファンなのです。
携帯の待ち受けも子供たちの写真から吉沢亮の写真に変えてしまいました。

今年の春にキングダムを見たとき、政役の俳優さん、めちゃくちゃカッコいいな・・と
思いましたが、吉沢亮だったのですね。

吉沢亮はなんと「国宝級のイケメンランキング一位」だそうで、
本人も「僕は顔しか取り柄がないですから」と
自分のイケメンぶりを認めているそうです・・・。
(顔だけじゃない!)

ちなみに再来年の大河ドラマの主人公です。

 

前フリは長かったですが、
その吉沢亮が主人公の金室慎之介(31歳)としんの(18歳のときの慎之介)役をやるということで、
映画を見に行ってきました。

ですが、映画の登場人物にいろいろと共感できない部分が多くて、
結局は吉沢亮のかっこ良さと映像のきれいさだけが心に残った映画になりました・・・。

ちなみに、私がこの映画をつまらないと思った理由は
単なる好みの問題です。

実際は高評価が多いようですし。

 

ということで、「空の青さを知る人よ」ネタバレ感想を書いていきます!

 

 

 

 

目次

登場人物

 

出典:https://soraaoproject.jp/

左上:相生あおい
秩父市に住む17歳。
13年前に両親を事故で失い、姉のあかねと2人暮らし。
ベースを弾いていて高校卒業後は上京したい。

左下:金室慎之介
あかねのかつての恋人。
音楽でプロになることをめざして13年前に上京。
演歌歌手のバックミュージシャンギタリストとして故郷に戻ってくる。

右下:相生あかね
あおいの姉。
13年前に事故で両親を亡くしたことで、上京をあきらめ慎之介と別れる。
市役所勤務。

右上:しんの
なぜかお堂(あおいのベースの練習場所)に現れた13年前の慎之介。
お堂から出られない。

 

その他の登場人物

新渡戸団吉
慎之介がバックミュージシャンを務める演歌歌手。
ご当地ソングを歌うにはその土地をよく知らないと!と
その土地の観光地をめぐったり
かき氷屋さんで全種類のかき氷を注文したりしている。(経費18000円!)

中村正道
あかねと慎之介の同級生。バツイチ。あかねが好き。

中村正嗣
正道のこども。11歳。実はあおいが好き。

大滝千佳
あおいの同級生。バンドマンの彼氏がほしい。



 

 

ネタバレあらすじ

 

あかねと慎之介は高校時代付き合っていて、
卒業したら2人で上京することになっていました。
ですが、あかねとあおいの両親が突然の事故にあい、
あかねはまだ幼いあおいのために地元に残り、あかねと慎之介は別れることに。

 

それから13年後、あおいは慎之介がきっかけで始めた音楽(ベース)に夢中。
高校卒業後は上京しようと考えています。
あおいは地元市役所に就職していました。

 

そんな中、演歌歌手の新渡戸団吉が秩父市に公演に来ることに。
なんとバックミュージシャンとして慎之介も一緒でした。

 

そしてなぜか突然、あおいがいつもベースの練習に使っているお堂に
13年前のしんのが出現。

 

しんのを成仏させるには現在の慎之介とあかねをくっつけるしかないと思うあおい。

 

出典:https://soraaoproject.jp/about/index.html

 

 

そんなとき、なんと新渡戸団吉のバックミュージシャンのベースとドラムが
鹿肉にあたってしまい、公演当日出られなくなってしまいました。

そこで急遽あおいと正道がバックミュージシャンを務めることになりましたが、
素人と一緒にやることになったことに苛立ちを隠せない慎之介。

 

あおいは、まっすぐなしんのと今のやさぐれた慎之介とのあまりの差にがっかりするのでした。

 

 

そして、いつのまにか高校生のしんのを好きになっている自分に気付くあおい。
ですが、慎之介とあかねをくっつけてしまうとしんのは消えてしまいます。

 

 

そんな中、あおいは楽しそうに話すあかねと慎之介を見ます。

「もう地元に帰ろうかな」という慎之介に、
「まだ夢を追い続けなよ」というあかね。

ですが、その後1人になったとき、あかねは涙を流すのでした・・・。

 

画像出典:https://soraaoproject.jp/about/index.html

 

 

あかねの泣いている姿を見たあおいはびっくりします。

 

また、あおいは偶然、あかねが昔あおいを育てるために工夫したことが書かれてあるノートを見つけ、
いつでも余裕に見えたあかねが実際はいろいろと努力してきたことを知るのでした。



 

 

そしてついに公演当日。

新渡戸団吉は、心が安らぐお守りのペンダントをなくしてしまったといいます。
心当たりがあるトンネルにあかねが探しにいくことになりました。

 

ちょうどあかねが探している途中に土砂崩れが起きてしまいます。

 

 

慎之介はお堂へ。

慎之介としんのは顔を合わせます。

 

「演歌歌手のバックミュージシャンなんてだっせえ!」というしんの。
「大人になるといろいろある!」という慎之介。

 

 

そんな中、あおいが来て、あかねが行方不明になってしまったことを告げます。

探しに行こうとするしんのですが、お堂から出られません。

 

ですが、あかねと一緒に買ったギター(あかねスペシャル)の弦が切れると同時に
しんのは外に出ることができました。

そしてそのままあおいと一緒にあかねを探しにいきます。

なんと空を飛んで。

 

 

慎之介もまた、あかねを探しに行きました。

 

 

出典:https://soraaoproject.jp/

 

 

あかねは無事でした。
突然あらわれたしんのとも動じず普通に話をするあかね。

 

帰りはあかねの車でしんのと慎之介が乗って帰ることに。

そしてあかねと慎之介の思いが通じ合った瞬間に、しんのは消えてしまうのでした。

 

最後はあかねと慎之介の結婚式で終わりでした。



 

 

感想。共感できなかった・・・。

 

私はアニメに特に詳しいわけではないのですが、
「空の青さを知る人よ」は超平和バスターズによる「秩父三部作」と言われているそうです。

超平和バスターズとは、長井龍雪・岡田麿里・田中将賀の3人によるアニメーション制作チーム。
長井龍雪さんが監督、岡田麿里さんが脚本、田中将賀さんがキャラクターデザインだそうです。

秩父三部作は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」、「心が叫びたがってるんだ。」で、
「空の青さを知る人よ」は三部作の最終作だそうです。

 

 

で、アニメのファンで秩父三部作の前作も前前作も見ていた人からは
とても好評らしいのですが・・・。

 

私にとってはつまらなかったです。
それは、ひとえに登場人物に共感できないから!
(これは本当に好みの問題なのですみません・・・。)

 

あおいはいつも不機嫌そう。

 

あおいっていつも怒っていますよね。
いつも怖い顔してる。

そういうのがいいという人もいるのかもしれないですが、
私は主人公にはやっぱり笑ってほしいなと思います。

そして後から書きますが、千佳ちゃんにありえないことを言ったのがちょっと・・・。

 

あかねのように自己犠牲できない。

 

両親の代わりに自分を犠牲にして幼い妹の面倒を見る、
しかも大変さを見せずに。

これが、できない!!!

できないし共感もできない。

確かにそれは美徳なのかもしれないですが、
私は嫌だしできない。

しかも31歳で復縁しようかと言ってくる大好きな人を拒むとかできない。

だって31歳でしょ?結婚したいよ!

なんであかねは自分よりも人を優先できるのか、
それが全然わからないし共感できないなーと思いました。

本当に私の個人的な意見です。

 

あと、人のために自分が好きな人をあきらめるというところが
年齢がばれますが、昔のまんが「星の瞳のシルエット」を思い出しました。

あれも人(友達)のために自分が大好きな人(しかも両思い)を
あきらめるお話ですが、あれも共感できないのですよね・・・。

 

昔やまだかつてないウィンクの「さよならだけどさよならじゃない」という
歌があったのですが、あの歌詞で

「いつか、同じ人を好きになってもぬけがけはしないと誓います☆」

というのがあって、あれが超嘘くせぇ〜と思っていたんですよね。
(だから年がばれる)

あれかな、私の心がすさんでいるのかな・・・。

 



 

気になったこと

 

慎之介、31歳なのに老け過ぎじゃない?

 

いまどき31歳ってだいぶ若いし、
しかも慎之介は芸能界にいて一般人よりは若い環境でいられるはずなのに
あれだと40代っぽく見えるなと思いました。

13年であんなに老けるかな?
あかねはほとんど変わっていないのに・・・。

 

あおいが千佳に言った言葉がありえない!

 

あおいは、同級生の千佳が彼氏が欲しくて年上でもいいって言ってたから
勝手に千佳と慎之介が不純異性交遊をしたと誤解して、千佳のことを
侮辱する言葉を言ったんですよね。

結構ひどい言葉を・・・。

しかも、「慎之介はろくでなし。千佳はだらしない。だから不純異性交遊したに決まってる!」って。

慎之介は確かにあかねにはろくでなしなことをしましたが、
それはあおいは知りません。

あおいのベースに対する慎之介の態度は厳しかったですが、
そりゃプロの世界にいきなり素人が入ってきたらプロはいらつくでしょーよ。

それをろくでなしってひどい。

あと、同級生のことをひどい言い方をしていてありえない。

 

しかも、後であおいが千佳に謝ったとき、
「いいよ。全然。私もうざかったし。」って、千佳があっさり許してるのなんで?

ひどいこと言われたんだよ。しかも誤解で。もっと怒るところじゃない?

 

この辺の感覚が男の人の監督だからかなーと思っていたら
あれ、脚本は女の人だった。なぜー。

 

なんで結婚したんだろう。

 

最後、慎之介とあかねは結婚していましたが、
なんであかねは心が変わったんでしょう。

慎之介が夢を叶えてビッグなミュージシャンになったからでしょうか。

でもあの状態(演歌歌手のバックミュージシャン)から音楽で成功することってあるのかな。
慎之介の音楽のジャンルは演歌じゃなさそうだし・・・。

いろいろと気になります!ちなみに結婚式は確か2022年にあげたことになっていました。

 



 

空の青さを知る人とは?井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る。

 

タイトル「空の青さを知る人よ」。
これは慎之介が唯一ソロで出した曲のタイトルでした。

空の青さを知る人とは一体誰を指しているのでしょう。

あかねは卒業文集で「井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る。」と書いています。

「井の中の蛙大海を知らず」というのは元々の中国のことわざ。
「されど空の青さを知る」というのは後から日本で付け加えられたものだそうです。

一つのことを突き詰めると深みが出るというような意味だそうです。

 

ここで、井の中とは秩父、大海は東京を表していると思われます。
そして、「空の青さを知る人」はあかね。

秩父にとどまっているけど、秩父の良さを深く知っているという意味で
使われているのだと思います。

 

 

(でも私はやっぱり一度は大海に出たいな〜。)

 

 

 

 

以上、「空の青さを知る人よ」ネタバレ感想でした。

個人的な好みで酷評してしまってすみません。

ネットではいい評判もたくさんあったので、
好きな人はきっと好きです。

私が主人公のどちらにも共感できないだけです。

ちなみに、あかねは「私はいつも自分で決めてきた」と言っていますが、
きっとあおいにとってはプレッシャーだろうな。

自分のせいで大好きな姉は我慢していると思ってしまうもんな。
実際はどうなのかわからないけど。

でも「自分のせいで人の人生を制限している」と思うのはなかなかつらいよな〜。

誰もが思うように生きられたらいいなと思いました。

 

 

読んでいただいてありがとうございました。

吉沢亮の声かっこ良かったです。
しんのも慎之介も吉沢亮が演じているのですが、演じ分けも完璧でした。

 

 

 

 

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