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【海外でのコロナウイルス対策ロックダウンの様子】ヨーロッパ現地在住日本人レポ

こんにちは。
コロナウイルスの影響が日本でも日に日に大きくなっています。
今日は志村けんさんが亡くなったというニュースが入ってきました。
国民に愛されたコメディアンの死という大きすぎるニュースに
日本中が騒然としています。

コロナ騒動がおさまって、みんなが落ち着いて暮らせる日が
少しでも早く戻ってくるといいなと思います。

今日も、ヨーロッパ(アイルランド)在住ライターKさんに記事を書いていただきました。
今回はヨーロッパのロックダウンの様子を伝えてくださいます。

 

 

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イギリスに続き、アイルランドでも、
3月27日に政府より「ロックダウン」の発表があり、
28日から本スタートされました。

私自身、初めての経験で、「何が起こるのか、、」「これからどうなるのか、、」
いつ収束するか分からないこの状況下で不安は尽きませんが、
今の現状としては、『ただ家にいる』というシンプルなものです。

しかし、アイルランド現地の状況を直に見ているので、
今回はそのリアルな声をご紹介したいと思います。

日本でも外出自粛や都市封鎖の声が上がっており、
不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

また、ここ1年以内にワーキングホリデーや学生ビザを利用しての渡航を
考えており、キャンセルするか迷ってる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方へ少しでも参考になれば嬉しく思います。

 

 

covid19対策ロックダウン中の街の様子。外出は絶対ダメ?公共交通機関はどうなってる?

 

現在は必要不可欠な場合(生活必需品の買い物や自宅から2キロ以内での運動など)を除き、
外出は禁止され、同居者以外の人とは基本会ってはいけないことになっています。

しかし、医療関係者やスーパーマーケットで勤務する人など、
一部の職業に従事する人は外出を許可されていますので、
スケジュールは変わっているもののバスは運行していますし、
以前に比べるとかなり少ないですが車も走っています。

ただ、聞いた話によると、ロックダウンの発表以降、
バスに乗るときは、乗り込む際に運転手から、
「どこへ、何のためにバスに乗る必要があるのか?」と確認されるようです。

バスの外側から見る車内は、人がほとんど乗っておらず、悲しく寂しい気持ちになります。

 

ロックダウン中の買い物状況。スーパーマーケットでの買い占めはある?

 

ロックダウンの発表があった翌日、スーパーマーケットに行くと、
入り口の前に列ができていました。

これは、やはりどこの国でも起こってしまう現象なのでしょう。

「大丈夫」と分かっていても、みんなが買い占めていると、
「モノがなくなってしまう!!」、と不安に駆られ、同じように買い物をし、
結果、本当にそれを必要としている人が買うことができない。
とても悪循環ですよね。

でも、この感情をコントロールするのことが難しいことも身をもって感じています。

 

しかし、今回、スーパーマーケットの入り口に列ができているのは、

・2メートル以上のソーシャル・ディスタンスを保たないといけないこと
・店に一度に入れる人の上限を決めているスーパーマーケットがあること

などが理由としてあるのではないかと思います。

 

ですが、今の現状としては卵やトイレットペーパーなど
一部品薄の状態もありますが、そこまでの混乱は見られません。
ロックダウン発表の数週間前の方が、一時混乱していたように思います。

それ以降、店の品ぞろえも比較的落ち着いているので、
過度に食料品について心配する必要はないかと考えています。

 

現地の人たちのロックダウンに対する感想。どう思ってる?

 

ロックダウン自体は仕方ないと考えている人が多いように思います。

アイルランドでは、感染者数がここ数日で急激に増えているので、
このままいくとどうなるのか、と不安を感じている人が多いのでしょう。

また、友人ともコロナウイルスの話をしていると、
日本がまだみんな普通に出歩いていることが信じられないようです。

「感染をこれ以上拡大させないためにも日本もロックダウンすべきだよ。」
という声もちらほら聞きました。

 

テレワークのしやすさや援助金申請可能ということが安心材料になっている?

 

また、こちらは日本よりも在宅ワークのシステムが整っているのか、
そこまで混乱しているように見えませんでしたし、
コロナウイルスが原因で仕事ができない人への援助金があることも、
日本よりも人々の不満が少ない理由の一つかもしれません。

また、近隣のヨーロッパ諸国でも次々にロックダウンを発表していますので、
すでに覚悟していた、という気持ちの人も多いようです。

 

 

 

まさか、私が滞在している間にアイルランドでこんな事態になることは
夢にも思っていませんでしたが、私の周りでは感染した人はおらず、
仕事に行かず、ずっと家にいるということを除いて、
普段と変わらず穏やかな日常を過ごすことができています。

企業や世界の経済を考えるともちろん辛く苦しい状況ではありますが、
この不安定な状況が長期で続いてしまう最悪の事態を考えると、
今この期間を我慢して、
コロナウイルス収束のためにみんなが力を合わせる必要があるのではないでしょうか。

 

 

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Kさん、ありがとうございます。

日本も今予断を許さない状況ですが、
今をぐっと耐えて、みんなで協力してなんとか乗り切っていければと思います。