ヨシダナギさんのエッセイ本「ヨシダ、裸でアフリカをゆく」ネタバレありの感想・書評。

アフリカを初めとした世界中の少数民族を撮影されている写真家のヨシダナギさん。

ヨシダナギさんの写真展、HEROESが水戸で開催されたのをきっかけに
すごくきれいな写真を撮られるし、経歴もおもしろい人だなと思って
ヨシダナギさんのエッセイを購入して読んでみました。

そしたら、良いところだけではないアフリカの闇の部分が書かれていたり、
考えさせられるところも多かったです。

感想などを書いていきますね。

 

水戸の写真展の記事はこちらです。

【行ってきました】ヨシダナギさんの写真展が茨城県で初開催!2019 HEROES 個展 水戸市

 

目次

 

ヨシダナギさんの簡単なプロフィール。

 

クレイジージャーニーという番組に出演されたことで
一躍有名になった写真家のヨシダナギさん。

1986年生まれで、小さい頃からアフリカが大好き。

小さい頃は「大きくなったら自分もアフリカ人のようになれる」と
信じていたそうです。

大きくなっても自分はアフリカ人のようにはなれないことを知って
ショックを受けたり、学生時代にひきこもりになったりしながら、
2009年、大好きなアフリカに初めて渡航したことをきっかけに
写真家として有名になっていきました。

ナギさんは「極度の人見知り」とのことですが、
それでも単身でアフリカに行けてしまう行動力や
好きなものをとことん追求している姿勢がすごいと思います。

 



 

 

「ヨシダ、裸でアフリカをゆく」概要。行った国々。

 

この本は、少数民族の写真家のヨシダナギさんが
初めてアフリカに単身で渡った2009年のエチオピアから
2014年のタンザニアまで、5年間に渡って書かれたブログから
特におもしろい記事を抜粋したものです。

 

ナギさんが2009年から2014年まで行った国々。

 

01:エチオピア(2009)
02:マリ(2010)
03:ブルキナファソ(2010)
04:ジブチ(2011)
05:エチオピア2(2011)
06:スーダン(2011)
07:ウガンダ(2011)
08:ガーナ(2011)
09:カメルーン(2012)
10:チャド(2012)
11:ナミビア(2013)
12:タンザニア(2014)

 

私は地理が弱いので、ブルキナファソやチャドなど、
そもそも知らなかった国もありますし、
ほかの国々も名前だけは知っているけど
具体的にどういう国かわからないところばかりです。

それらの国々に単身で行って、現地の人とコミュニケーションを取る
ヨシダさんは本当にすごいです。

現地では通訳や案内のためにガイドを雇うそうですが、
初めてアフリカを訪れたときはナギさんはほとんど英語がしゃべれなかったそうです。

その気まずい雰囲気を打破してくれたのが
ナギさんによる生涯初めての宜保愛子のモノマネなんだそうです。

言葉がわからない国に行くときは
宜保愛子のモノマネを覚えていくといいですね(^^)。

 

アフリカの食事情。

 

私がナギさんがすごいなと思うことの一つに、
現地で出されたものを基本的に食べるということがあります。

アフリカの食生活はもちろん日本とは全然違います。

ですが、ナギさんは現地のものをなんでも食べます。

虫サラダとか、生のラクダ肉は進んで食べられていましたし、
ガイドのおかあさんに出されたドロの味がする手作りビールも
がんばって飲まれていました。

すごいなと思います。

 

ですが、異民族と仲良くなるのに同じ食事をとることは
絶対に大事だろうなと思います。

たとえば日本に来た外国人がお寿司もうなぎも
「エー無理。」みたいな感じで、持参した食べ物を食べていたら
垣根を感じますし、心から仲良くなれるということはないです。

食事の問題は異民族間では本当に難しいだろうなと思います・・・。

 

ちなみにアフリカでは、ほかに味なしのパスタや
逆に砂糖がたっぷり入ったパスタなどが出てきたそうです・・。
(砂糖は高級品なので歓迎として出してくれたそうです。)

 




 

 

感想。特に印象に残ったこと。

 

エッセイを読んでいたら、アフリカは規格外の連続でした。

エアコンからイグアナが出てきたり、
トイレに巨大なカエルがいたり(宿のおばさんに退治されてしまいました・・。)
ホテルがなんと屋根も壁もなかったり・・・。

また、教育が施されていないことで
ナギさんや読者の私から見てとてももどかしいと感じてしまうことも
たくさんありました。

 

教育と自立と支援の問題。

 

アフリカのある国では、教育のために図書館があるのですが、
そもそも現地の子供たちが「本を読む」という習慣がないので
本をやぶって楽しんだり、なめたりしたり、
色鉛筆はかじったり折ったりしてしまうそうです。

 

また、現地の人達は「支援されること」に慣れてしまって、
「モノじゃなくてお金を送ってほしいのに」と不満を言ったり、
仕事を与えても「どうして6時間も8時間も拘束されて働かないといけないの」と
売春に戻ってしまったりしてしまうそうです。

 

これは、本当に難しいなと思いました。

与えられることに慣れてしまえば、
それでなにも困っていなければ、確かに
「どうして今のままで支援してもらえるのに
しんどい思いをして働かないといけないんだ」と
思ってしまうのもわかります。

 

教育を必要だと思っていない人達に教育を与えるのが
どれほど難しいかも想像できます。

 

ですが、どれほど大変でもそれはやらないといけないことだと思います。

 

・・って言っているだけで、なにもまだ行動していないので
自分に何ができるかを考えて実行していきたいと思います。

 

 

差別の問題。

 

日本に住んでいるとあまり実感することはないですが、
ナギさんはアフリカでさまざまな差別を経験します。

アフリカ人から見たら黄色人種も「白人」として定義されるそうなので、
現地の人から砂をかけられたり、嫌がらせをされたこともあったそうです。

また、ナギさんは黒人が感じている黒人への差別も黒人の口から聞くことになります。

ナギさんは小さい頃からアフリカ人の黒い肌が美しいと思ってきたのですが
アフリカ人自身にとっては自分たちの肌の色は「差別される側の色」です。

 

また、外国人観光客から「汚い」と苦情が出たことで、
「自分たちは汚いから外国人と接してはいけない」と
思っている現地の人達もいました。

 

悲しいなと思いました。

 

マーチンルーサーキングジュニア牧師が夢見たような
肌の色関係なく仲良くなれる世界がいつかできればいいなと思います。

 

・・って書いておきながら、自分自身どうしたら解決するのかわからないですが・・・。

 



 

ナギさんの伝えたいこと。

 

ナギさんは、エッセイの終盤でマリの女性の言葉を引用して
こう書かれていました。

 

「私たちは、お金はあまり持っていません。
だけど、私たちは毎日幸せです。
遠いアフリカの国々には、私たちのような人間が
たくさんいるということを知ってください。
そして、忘れないでください。」

引用元:ヨシダ、裸でアフリカをゆく

 

また、ナギさんは「多くの人が行ったことがないのに
アフリカは怖いという認識を持っているけど、それはただの偏見。
一人でも多くの日本人がアフリカという大地に興味を持って足を踏み入れてほしい。」
と書かれていました。

 

私にとってアフリカは未知の国。
ナギさんを知らなければ知る機会もほとんどなかったような国々です。

ですが、ナギさんのエッセイを読んだことで
アフリカの現地の人々のようす、くらし、状況を、
少しですが知ることができました。

 

ずっと日本に住んでいると日本のことばかり、
近くのことばかりしか見えなくなってしまいますが、
視野を広げて、世界にも目を向けて、
さまざまな考えや文化を受け入れたり、
共存していく方法を考えたり伝えたりしたいと思いました。

 

 

読んでいただいてありがとうございました。

 

ヨシダナギさんのエッセイ、
「ヨシダ、裸でアフリカをゆく」はこちらから購入できます。

 

 

ヨシダナギさんの写真展の情報などがわかるヨシダナギさんの
公式サイトはこちらからどうぞ。

 




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